モモの栄養

モモの栄養

古代中国で「食べると長寿になる」「邪気を払う」と、重宝されていたモモ。

実はモモの果実には、ペクチンやカリウム、クエン酸などが含まれていて栄養満点なんです。
美味しいだけでなく、便秘予防や疲労回復など、健康にも嬉しい効果が期待できるんですよ。

この記事では、モモに含まれる栄養成分と健康効果をご紹介します。

モモのカロリーと糖質

  • カロリー(エネルギー)…40kcal
  • 糖質量…9g

こちらは、モモ100g当たりのカロリーと糖質量です。

モモは甘味が強いため、カロリーや糖質が高いと思っている方もいるかもしれません。
ですが実際は、果実の8割以上が水分なので、他の果物に比べるとカロリーや糖質は低め

たとえばバナナは、100g当たり86kcalで、糖質量は21gです。
ミカンは45kcalで11g、リンゴは54kcalで13gと、モモと比べるとやや数値は高い印象。

低カロリー・低糖質なモモは、ダイエット中でも安心して食べられる果物なんですね。

しかもモモには、体に嬉しい栄養素が沢山含まれているんです!
ここからは、モモに含まれる代表的な栄養成分と健康効果を解説します。

モモに含まれる主な栄養成分と健康効果

ペクチン お腹の調子を整えて肥満を予防

生の白桃には、100g当たり1.3gのペクチンが含まれています。

ペクチンは水溶性食物繊維の一種で、腸の働きを活発にしてくれる栄養素
善玉菌を増やして腸内環境を整える働きもあり、便秘や下痢の解消に役立ちます。

また、糖やコレステロールの吸収をおさえるため、肥満の予防にも効果的です。

カリウム むくみ解消や高血圧に効果あり

カリウムは、浸透圧を調整する人体に欠かせないミネラルの一種
生の白桃100gには、およそ180mgのカリウムが含まれています。

カリウムの主な働きは、体内の余分な塩分(ナトリウム)を排出すること。
むくみを解消したり、血圧を下げたりと、体に嬉しい効果が期待できます。

またカリウムが不足すると、筋肉障害を起こす危険性があるんだそう。
日常的にカリウムを摂取して、健康的な毎日を送りたいところですね。

ナイアシン エネルギー変換を助けて健康を維持

ナイアシンは水溶性ビタミンB群の一種。
生の白桃には、100g当たり0.6mgのナイアシンが含まれています。

糖質や脂質、タンパク質をエネルギーに変換するために、ナイアシンは必要不可欠。
エネルギー効率を上げるのはもちろん、皮膚や粘膜、脳神経の健康を維持してくれます。

またナイアシンには、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を助ける働きも。
お酒をよく飲む方は、ナイアシンが含まれるモモを、ぜひ積極的に摂取しましょう。

フルクトース(果糖) エネルギー補給や疲労回復に最適

フルクトース(果糖)は、糖のなかでも甘味を感じやすい単糖類
果物や野菜だけでなく、清涼飲料水やお菓子などの加工品にも含まれています。

フルクトースを摂取すると、体内に吸収されてすぐにエネルギーに変換。
即効性があるため、エネルギーの補給や疲労の回復に最適な栄養素です。

ただ、摂りすぎると肥満の原因となるため、摂取量には注意してください。

クエン酸 疲労回復効果で元気をサポート

クエン酸は、レモンやお酢、梅干しなどに含まれる酸味成分の一種。
酸っぱいイメージは少ないですが、モモにもクエン酸が含まれています。

クエン酸は、乳酸の分解を促して、体内に疲労物質が蓄積するのを予防
また糖質やタンパク質を燃焼して、エネルギー代謝も活性化してくれます。

疲労回復効果が期待できるので、疲れを感じたタイミングで摂取すると◎です。

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