お米の栄養
日本人の代表的な主食として、食卓に欠かせないお米(ごはん)。
エネルギー源のイメージが強いですが、実は体に嬉しいさまざまな栄養素が含まれているんです。
この記事では、お米のカロリーや糖質量、栄養成分と健康効果についてご紹介します。
お米のカロリーと糖質
- カロリー(エネルギー)…252kcal
- 糖質量…55.2g
こちらは、ごはん1杯分(150g)のカロリーと糖質量です。
食パンは1枚59kcal、うどんは1玉242kcal、パスタは200gで298kcalなので、やや高カロリーに感じますね。
ただ、ごはんは他の炭水化物と違って、塩分やコレステロールを含んでいません。
しかもごはんの糖質は、優先的にエネルギーとして消費されるため、太りにくいんです!
食べすぎると太るイメージを持たれがちですが、お米はダイエットに適した炭水化物なんですよ。
さらにお米には、タンパク質やビタミン、食物繊維などの栄養素も豊富に含まれています。
ここからは、お米に含まれる代表的な栄養成分と健康効果について解説していきますね。
お米に含まれる主な栄養成分と健康効果
炭水化物 脳や体に欠かせないエネルギー源
お米の主成分である炭水化物は、人間の体に欠かせない三大栄養素のひとつ。
炭水化物は、脳や体を動かすエネルギー源であるブドウ糖に分解されます。
ブドウ糖は体内に蓄積できないため、こまめに補給しなければなりません。
不足すると、肉体疲労や判断力低下、注意力散漫など日常生活に支障が出てしまいます。
ごはんを主食にすることで、健康的な毎日を送るのに十分なエネルギーを確保できますよ。
タンパク質 肉体の維持や成長に必要不可欠
タンパク質は、人間の皮膚や髪の毛、筋肉、ホルモンなどを形成する栄養素。
人間の体の20%を構成しているだけでなく、脳の発達や情報伝達にも関わっています。
生きていくうえで必須なのはもちろん、子どもの成長に大変重要な栄養なんですよ。
またタンパク質には、新陳代謝を活性化して老化を防いでくれる効果もあるんです。
美しい肌や髪、筋肉を保ち、いつまでも若々しくいられるようにサポートしてくれます。
脂質 効率のよいエネルギー補給が可能
炭水化物やタンパク質と同じく、人間に欠かせない三大栄養素のひとつである脂質。
三大栄養素のなかでも、脂質はもっとも高いエネルギーを得られることで有名です。
エネルギー源になるだけでなく、細胞やホルモンを作ったり、体温を保ったりしてくれます。
摂りすぎると肥満の原因になるため、適度な摂取を心がけるようにしてくださいね。
食物繊維 便秘や生活習慣病を予防
食物繊維は、腸内環境を整えて、便通を促してくれることで知られる栄養素。
水分を吸収して腸で膨らみ、便や有害物質を体外へと排出してくれるんです。
便秘解消にも役立ちますが、最近は生活習慣病の予防に効果的だと注目されています。
血糖値の上昇やコレステロールの吸収、発ガン物質の発生などをおさえてくれるんですよ。
ビタミンB1 疲労回復を促して健康的な毎日に
ビタミンB1は、「疲労回復のビタミン」と呼ばれる水溶性ビタミンの一種。
不足すると、集中力の低下やイライラ、倦怠感や疲労などの症状が起こります。
穀物の胚芽に多く含まれているため、精製された白米だと含有量は少なめです。
玄米に置き換えたり、汁ごと食べられる料理にしたりすると効率よく摂取できます。