お米の種類
「お米といえば日本」だと思われがちですが、実は世界中で生産されています。
世界で生産されているお米は、ジャポニカ米・インディカ米・ジャバニカ米の3種類。
この記事では、お米の代表的な種類ごとに、それぞれの特徴についてご紹介します。
お米の代表的な種類(品種)
- ジャポニカ米
- インディカ米
- ジャバニカ米
こまかく分類すると、日本で900品種、世界中で10万品種以上もあると言われているお米。
ですが、形や食感などの特徴をもとに大まかに分類すると、こちらの3種類にわけられます。
ここからは、主な産地や生産量、特徴、食べ方などを解説していきますね。
ジャポニカ米
ジャポニカ米は、日本や朝鮮半島、中国東北部など、適度な気温と湿度の地域で栽培されています。
日本で食べられるお米のほとんどはジャポニカ米ですが、世界での生産量は2割ほどと意外にも低め。
お米がまるみを帯びた楕円形をしていて、粒がやや短めなのが特徴です。
また、炊いたときに水分を多く吸収するため、粘り気とツヤが出てきます。
噛めば噛むほど甘味が増す粘りは、ジャポニカ米でしか楽しめないんですよ。
ジャポニカ米は基本的に、炊くか蒸す、どちらかの調理法で食べられています。
冷めても味が劣化しにくいため、おにぎりやお弁当、お寿司にも使いやすいです。
インディカ米
東南アジアや中国中南部、アメリカ南部など、高温多湿な地域で栽培されているインディカ米。
世界中で生産されるお米の8割以上を占め、世界でもっともメジャーな種類といえるでしょう。
インディカ米最大の特徴は、お米を炊いたときに甘く香りたつ独特の匂い。
また、細長い形状で粘り気がなく、炊きあがりの粒がパラパラとしています。
日本ではパサパサ感を嫌う方が多いですが、ピラフや炒飯、パエリアなどに使うと美味しいです。
さらに、スパイスを沢山使ったカレーとの相性は抜群なので、用途にあわせて活用したいですね。
ジャバニカ米
ジャパニカ米は、東南アジアや中南米の、ごく一部の地域で栽培されている種類。
ジャワ島などの亜熱帯地域で栽培されているため、「ジャワ型」とも呼ばれます。
生産量が非常に少なく、マイナーな種類のため、日本ではほとんど見かけません。
ジャパニカ米は、見た目も味も、ジャポニカ米とインディカ米の中間的存在。
やや幅広で粒が大きく、あっさりとした味わいや粘りが特徴といえるでしょう。
他の2種類と食べ方は変わりませんが、パエリアやリゾットに使われることが多いです。
日本では過去、沖縄県を中心に、泡盛の原料にされることもあったようですよ。