梨の種類
梨には数多くの品種がありますが、大きく「赤梨・青梨・西洋梨・中国梨」の4種類に分類できます。
この記事では、それぞれの見た目や味の特徴、産地や旬の季節を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
梨の代表的な種類(品種)
- 赤梨
- 青梨
- 西洋梨
- 中国梨
梨の代表的な種類は、こちらの4つです。
日本産の和梨は、「赤梨」と「青梨」のいずれかに分類されます。
海外産の代表的な梨は、西洋梨と中国梨の2つです。
ここから、一つずつご紹介していきますね。
赤梨
赤梨は日本産の和梨で、赤みを帯びた褐色の皮に、ザラザラした斑点があり、形はでこぼことしています。
果肉はみずみずしくやわらかで、果汁は酸味が少なく甘みが強いのが特徴です。
主に千葉県と茨城県で生産され、旬の時期は出荷最盛期である9月になります。
赤梨の収穫量は日本全体の約6割を占め、品種も非常に豊富。
それだけ、日本で人気の高い種類なんですよ。
- ■品種
- 幸水、豊水、あきづき、新高、新興、南水、恵水、にっこり、愛宕、新水、晩三吉
青梨
青梨は赤梨と同じく日本産の和梨で、皮の色が緑がかっており、表面が滑らかで、丸く整った形をしています。
ほどよい酸味と甘みがあり、果汁はたっぷりですが、すっきりとした口当たりをしているのが特徴。
鳥取県で多く生産され、8月~10月にかけて出荷されます。
旬の時期は、赤梨とおなじく9月です。
近年生産が落ち込み、現在では日本で生産される梨の1割にも満たない生産量となっています。
- ■品種
- 二十世紀、ゴールド二十世紀、おさゴールド、菊水、八雲、なつひめ、秋麗
西洋梨
西洋梨とは一般的に「洋ナシ」と呼ばれる、ヨーロッパが原産の梨です。
和梨が球体をしているのに対し、西洋梨は頭の部分が小さく、おしりの部分が大きい形をしています。
また、味はねっとりと甘く香りが強いのが特徴。
日本での西洋梨の生産は、限られた地域でしかおこなわれておらず、その7割が山形県です。
西洋梨の生産・出荷は9月~12月頃までで、旬の時期は11月となります。
完熟したものを収穫する和梨と違い、西洋梨は熟しきっていない状態で収穫し、一定期間保存し完熟させてから食べるもの。
西洋梨を購入した際は、完熟しているか確認してから食べるようにしましょう。
- ■品種
- ラ・フランス、プレコース、ブランデーワイン、シルバーベル、コンファレンス
中国梨
中国梨は西洋梨と見た目が似ており、シャリっとした食感が和梨によく似ています。
香りがとてもよく、控えめな酸味と甘みで、上品な口当たりが特徴。
香りがいいことから、贈り物として人気です。
中国梨の国内生産量は非常に少なく、北海道のみで作られる「千両梨」という品種以外は、ほとんどを輸入に頼っているのが現状。
旬の時期は10月~11月ととても短く、生産量の少なさも相まって、希少価値の高い商品となっています。
- ■品種
- 千両梨、鴨梨、慈梨