シシトウの種類
シシトウにはさまざまな種類がありますが、国内に流通する主な品種はシシトウ・伏見甘長トウガラシ・万願寺トウガラシ・ヒモトウガラシの4つです。
この記事では、シシトウの代表的な4つの品種の特徴や旬の時期などをご紹介します。
シシトウの代表的な種類(品種)
- シシトウ(シシトウガラシ/獅子唐辛子)
- 伏見甘長トウガラシ
- 万願寺トウガラシ
- ヒモトウガラシ
シシトウの代表的な種類は、こちらの4つです。
特徴や旬の時期、活用できる料理などを一つずつ解説します。
シシトウ(シシトウガラシ/獅子唐辛子)
市販のスーパーや八百屋の店頭で見かけるのが、5〜6cmほどの細長い形をしたシシトウです。
見た目は辛みが強い青唐辛子とよく似ていますが、シシトウはピーマンと同じ甘味種。
国内の生産量は高知県が一番多く、次に千葉県、和歌山県と続き、3つの県で全国の50%以上を生産しています。
旬の時期は6月~10月頃ですが、店頭には1年を通して流通しており、いつでも購入が可能です。
シシトウは、生食には向いておらず、加熱調理をして食べるのが一般的。
熱を通すと甘みが増すので、そのままグリルして食べてもおいしいですし、天ぷらや煮びたしにするのもオススメですよ。
伏見甘長トウガラシ
伏見甘長トウガラシは大型のシシトウで、大きいものは長さが15cmにもなります。
辛みがない甘トウガラシの一種で、京都の伏見地区で作られていたため、「伏見トウガラシ」や「伏見甘(ふしみあま)」、「甘ピーマン」とも呼ばれているんですよ。
主に岐阜県や高知県で栽培されており、旬は6月~8月にかけての夏の時期です。
伏見甘長トウガラシは、やわらかく肉厚で、甘みがあるため、素焼きや炒め物、煮物などさまざまな料理に幅広く活用できます。
長さを活かして肉巻きにしたり、なかにひき肉を詰めたりして調理するのもよいでしょう。
万願寺トウガラシ
万願寺トウガラシは、長さが10cm以上になる大型のシシトウです。
「伏見甘長トウガラシ」と、アメリカの品種「カリフォルニア・ワンダー」の交配によって生まれました。
主な産地は、名前の由来でもある京都の万願寺地区にくわえ、綾部市、福知山市。
さらに現在では、日本各地で作られるようになっています。
伏見甘長トウガラシと同様に、旬は6月~8月にかけての夏です。
万願寺トウガラシは甘みがあるので、素焼きにして食べるのがオススメ。
京料理では、お出汁と共に煮びたしにしたレシピも人気なようですよ。
ヒモトウガラシ
ヒモトウガラシは、長さが10cm~15cmほどと細長く、さやいんげんによく似た見た目をしています。
シシトウの雑種から誕生したといわれていますが、詳しい来歴ははっきりしていません。
主に奈良県で栽培されており、旬は6月~9月下旬頃となります。
辛みはほとんどないため、天ぷらや煮物、炒め物など、幅広い料理に活用できますよ。