カブの種類
他の野菜と交雑しやすく、日本全国で80種類以上もの品種のあるカブ。
品種は多いですが、小カブ・中カブ・大カブの3種類にわけられるのが一般的です。
この記事では、カブの種類ごとに特徴や主な品種をご紹介いたします。
カブの代表的な種類(品種)
- 小カブ
- 中カブ
- 大カブ
カブの代表的な種類は、こちらの3つ。
カブは紀元前からヨーロッパで栽培されており、日本には弥生時代に中国大陸から伝来しました。
江戸時代以降、全国でさまざまな品種が誕生し、日本は世界的にカブ栽培が盛んな国なんですよ。
ここからは、カブの種類ごとに特徴や主な品種をご紹介していきますね。
小カブ
小カブは、ヨーロッパから朝鮮半島経由で日本へ伝来したとされる種類。
主に東日本で栽培されていて、寒さに強く成長も早いため、育てやすいです。
根の直径が5~6cmほどと小さく、果肉が白くてきめ細やかなのが特徴。
用途の幅が広く、栽培も簡単なので、家庭菜園用にさまざまな品種が作られていますよ。
代表的な品種としては、東京金町の「金町小かぶ(かなまちこかぶ)」が挙げられます。
- ■品種例
- 金町小かぶ、CRもちばな、みやま小かぶ
中カブ
中カブは、中国から関西地方に伝来したとされる種類です。
直径は8cm~10cmほどで、小カブよりもやや発育に日数がかかります。
皮の白い中カブは、果肉がなめらかで食感がよく、生食にも加熱調理にも◎。
一方で皮の赤いカブは、甘酢漬けやぬか漬けなど、漬物に利用されることが多いです。
代表的な品種は、大阪府の「天王寺かぶ」や新潟県の「寄居かぶ」ですが、地域固有の在来種のため、店頭で見かける機会は多くありません。
- ■品種例
- 天王寺かぶ、寄居かぶ、金沢青かぶ、温海(あつみ)かぶ、万木(ゆるぎ)かぶ
大カブ
大カブは、中カブと同様、中国から関西地方へ伝わった種類。
直径15cm~20cm以上と、他の種類のなかでもっとも大きいのが特徴です。
代表的なのは、京都名物「千枚漬け」の材料として知られる「聖護院かぶ(しょうごいんかぶ)」。
大きいものだと重さが5kg近くになり、千枚漬けだけでなく「かぶら蒸し」にも利用されています。
- ■品種例
- 聖護院かぶ、京千舞