キュウリの栄養

「キュウリは栄養がない」なんて言われていますが、実際はさまざまな栄養が含まれている野菜です。
今回は、キュウリのカロリーや糖質量、代表的な栄養成分と健康効果についてまとめてご紹介します。

キュウリのカロリーと糖質

こちらは、キュウリ100g当たりのカロリーと糖質量。
キュウリは95%以上が水分のため、エネルギー量が14Kcalと非常に低いです。

低カロリーではありますが、皮やタネを中心にしっかり栄養成分が含まれているキュウリ。
一方で、「キュウリには栄養がない」なんて噂を耳にしたことがある方もいるかもしれません。

実はキュウリは『Least calorific fruit（最も熱量が低い果実）』としてギネス世界記録に認定されています。
この記録が「世界で一番栄養が少ない野菜」だと誤解され、いつのまにか広まってしまったんですよ。

次の項目では、実際にどのような栄養素が含まれているのか、解説していきますね。

カリウムには、ナトリウム（塩分）を排泄する機能があり、血圧を下げる効果があります。

また利尿作用もあるため、身体の水分量を調節してくれるのもポイント。
尿と一緒に身体の熱を逃して体温を下げてくれたり、むくみを予防したりしてくれますよ。

ビタミンCは、皮膚や細胞のコラーゲン合成に欠かせない栄養素。
抗酸化作用もあり、日焼けを防いだり美肌を保ったり、アンチエイジング効果が期待できます。

また、免疫力を強化してくれるので、風邪予防や疲労回復にも役立ってくれるでしょう。

食物繊維は、腸内環境を整えてお通じをスムーズにする代表的な栄養素。
脂質や糖、ナトリウムなどを吸着して体外へ排出してくれる働きもあります。

便秘解消はもちろん、肥満や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病予防にもオススメです。

キュウリの皮に多く含まれているβ‐カロテンは、体内でビタミンAに変換されます。

ビタミンAは、目やお肌の健康を守ってくれるビタミンの一種。
健康的な視力やお肌をキープするのはもちろん、喉や肺などの呼吸器を守る働きもあります。