ニンジンの種類
ニンジンの種類は、世界や日本を通してとても多いです。
数えきれないほどの品種が存在しますが、大きく「西洋種」と「東洋種」の2種類に分類可能。
この記事では、西洋種と東洋種それぞれの代表的なニンジン5つをご紹介します。
ニンジンの代表的な種類(品種)
ニンジンは、大きく西洋種と東洋種に分かれています。
西洋種は、15~20cmの大きさで、きれいなオレンジ色をしているのが特徴。
一方、東洋種は、細長い形で赤色をしています。
日本では戦前まで東洋種が主流でしたが、現在は、西洋種の方が広く流通しているんですよ。
国内の産地は、主に北海道・千葉・徳島などです。
北海道と千葉だけで、国内の生産の半分近くを占めています。
一般的な西洋ニンジンの旬は、出荷量がもっとも増える10月~12月頃。
旬の時期である秋から冬にかけて、ニンジンは香りと甘みを増し、素材の味がより感じられるんです。
また、東洋種の旬は、西洋種よりも時期の遅い12月~2月頃になります。
西洋種、および東洋種の代表的なニンジンの種類はこちらの5つです。
- 五寸ニンジン(西洋種)
- ミニキャロット(西洋種)
- 金時ニンジン(東洋種)
- 紫ニンジン(東洋種)
- 黄ニンジン(東洋種
ここから、特徴や向いている料理をひとつずつ解説していきます。
五寸ニンジン(西洋種)
五寸ニンジンは、一般的なスーパーで販売されている、日本でもっとも流通量の多い西洋種のニンジンです。
名前のとおり、長さが五寸(約15cm)ほどの大きさで、果肉が鮮やかなオレンジ色をしています。
表面はなめらかで、味のバランスもよく、カレーや肉じゃが、きんぴらやサラダまで、幅広い料理に向いている種類なんですよ。
- ■品種
- 向陽、黒田五寸、ひとみ五寸
ミニキャロット(西洋種)
ミニキャロットは、大きさが5~10cmほどしかない、西洋種の小型ニンジンです。
五寸ニンジンと同様に、きれいなオレンジ色をしています。
生育が早く、プランターで比較的お手軽に育てられるのが特徴。
シチューやポトフに入れたり、グラッセにて付け合わせにしたりなど、小さい形を活かせる料理がオススメです。
皮ごと生食できるので、そのまま食べてもよいでしょう。
- ■品種
- ベビーキャロット、ピッコロ、パックン丸
金時ニンジン(東洋種)
金時ニンジンは、「赤色ニンジン」とも呼ばれる東洋種のニンジン。
主に西日本で栽培されることから、「京ニンジン」と呼ばれることもあります。
細長い形と赤色の果肉が特徴で、甘みが強くやわらかな食感。
煮崩れしにくく、加熱しても赤色が損なわれないため、煮物やおせち料理に向いています。
- ■品種
- 博多金時人参、本紅金時、真紅金時人参
紫ニンジン(東洋種)
紫ニンジンは、表面が紫色をしている東洋種のニンジンです。
細長い形のものが多く、果肉まで紫の場合と、中央部が黄色やオレンジ色をしている場合があります。
歯ごたえがありみずみずしく、皮が付いたまま生食できるので、サラダにするのがオススメ。
また、天ぷらにすると紫ニンジンの甘みが際立ち、一段と美味しく食べられますよ。
- ■品種
- パープルスティック、パープルスイート
黄ニンジン(東洋種)
黄ニンジンとは、表面が鮮やかな黄色、もしくは淡い黄色をしている東洋種のニンジンのこと。
希少性が高く、普通のスーパーにはあまり置いていません。
百貨店や八百屋など、豊富な種類の野菜を取り扱うお店なら、店頭に並ぶこともあるでしょう。
黄ニンジンは味や香りにクセがないので、生のままサラダにしたり、ジュースにしたりするのに向いています。
- ■品種
- 金美、島にんじん、イエロースティック