ナスの種類
私たちがふだん目にするナスは、やや細長い形をした中長ナスと呼ばれる種類。
でも実は、中長ナス以外にも、さまざまな種類のナスがあることをご存じですか?
この記事では、日本国内で流通しているナスの代表的な種類をご紹介します。
ナスの代表的な種類(品種)
- 中長ナス
- 長ナス
- 丸ナス
- 子ナス
- 米ナス
ナスの代表的な種類は、こちらの5つです。
ナスは皮の色でも分類されますが、今回は外見(形)でわけた種類についてご紹介。
それぞれ味・見た目の特徴や市場動向、代表的な品種などを解説していきます。
中長ナス
中長ナスは、全国で栽培され、1年中出荷されているもっともポピュラーな種類です。
長さは12~15cmほどで、お尻がふっくらとした「長卵形」をしているのが特徴。
皮や果肉が適度にやわらかく、漬物や煮物、焼き物と調理法を選ばないので重宝されます。
中長ナスのなかでも、とくに有名な品種は「千両ナス」。
50年以上前から市場人気No.1を獲得し続けていて、店頭でよく見かける品種ですよ。
- ■品種例
- 千両、千両2号、早生大名、千黒2号、くろべえ
長ナス
長ナスは、関西地方や九州地方、東北地方で主に生産されている種類。
長さは20~25cmほどで、一般的な中長ナスより長くて大きいのが特徴です。
皮はやや固めですが、果肉がやわらかく、ふんわりとした食感を楽しめます。
加熱しても煮崩れしにくいため、焼きナスや炒め物などに最適な種類です。
- ■品種例
- 筑陽、黒陽、河辺長、大阪長、佐土原ナス、博多ナス、久留米長ナス、熊本赤ナス
丸ナス
丸ナスは、北陸地方や東北地方、関西地方でよく栽培されている種類です。
各地で特産品として作られており、露地栽培が多いことから主に夏に出回ります。
名前の通り、球形や巾着型をしていて、果肉がしっかりしているのが特徴。
ギュッと引き締まった果肉が詰まっているので、食べ応えが抜群なんですよ。
果肉が固いぶん煮崩れしにくいため、田楽や煮物などの料理によく使われます。
- ■品種例
- 賀茂ナス、大和丸ナス、早生大丸、長岡巾着
子ナス
大きさ3~8cmほどで収穫されるナスは、子ナスとして分類されます。
丸型、卵型など品種によって形は違いますが、小さくて可愛らしい見た目が特徴的。
皮がやわらかく、種の少ない品種が多いため、主に漬物用として栽培されています。
からし漬けや一夜漬けに最適で、山形県や新潟県では特産品として使われていますよ。
- ■品種例
- 民田、出羽小茄子、山形系梵天丸、十全、ちび丸
米ナス
米ナスは、アメリカの大型品種を日本向けに改良して作られた品種です。
大きな楕円形をしていて、一般的なナスの2倍以上の重さがあるんですよ。
また、一般的なナスのヘタは紫色ですが、米ナスはキレイな緑色。
皮や果肉が固いため、ステーキや煮物などの加熱調理に向いています。
- ■品種例
- くろわし、太郎早生